能登草木の染研究室・通信Vol.6

2001年  1月 27日   発 行

新 谷 工 芸 ・  新 谷 幸 子

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ローケツ草木染

茶谷訪恵書道教室の皆さんの書き初め

2001年1月2日 石川県能都町鵜川の茶谷訪恵先生と3名の門下生の方が、能登草木の染め研究室アトリエにてローケツの「書き初め」を行いました。木綿布の上に80度ほどに溶けたローで書かれた文字は、地色をゴバイシやクルミの液で濃く染められます。その後10日間程風通しの良い所で酸化、ロー落とし、蒸しで色を定着させ湯のしが行われ完成です。

木枠に張った布の上に ローで書く

ローが冷めない間に書く

実は、紙の上に墨で書くのとは感触が違います。一般的にはローに慣れて、文字や絵を自由に描くことが出来るのには熟練を要するのです。しかし、書道教室の皆さんは、筆さばきがスムーズです。当然と言えば当然なのですが。

そばで見ていた能登の手は、あまりに筆のスピードが速いので、もっとゆっくりローを乗せてくださいと、御願いし続けていました。

 

 

 

ローケツ草木染

   工 

布を木枠に張る

青花で仕上がり寸法を採る

ローで書く

ふのり地入れをする

染める

媒染をする
(染め、媒染を繰り返す)

乾燥後、ロー落とし

蒸し

水洗い

湯のしをして完成


お詫び

写真はコントラストが強くて、ロー書きの部分が白く写りすぎています。実際の作品は、染料が染みこんだ部分の変化があって、もっと魅力的です。

また、作品には落款が押されていません。私の所では作業がこの段階で終わってしまうからです。

このあと、裏打ちをして落款を押し、額装されて展示されました。

茶谷訪恵書道教室の、茶谷先生はじめ門下生の皆さん、ありがとうございました。不都合な部分がありましたら、お知らせ下さい。

   

 


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