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草木の染め基本(1) タマネギで染める 草木の染めで最も身近かなものの一つにタマネギ染めがあります。タマネギの外皮を集め紙袋に入れて乾燥保存し1年中使用します。ミョウバン、錫媒染で赤みの黄色、アルミ媒染で黄土色、銅媒染で金茶色、鉄媒染で黒緑味の茶色、鉄と石灰で焦げ茶色を染めます。家庭ではミョウバンを使って染めてみましょう。同じタマネギの液を使っても媒染によって以下のように発色が変わります。 タマネギは絹はモチロン染まりますが、木綿にもしっかり染まる非常に良い染料です。
用意するもの・・・・ステンレスボールかホーロー鍋又はガラス鍋、竹箸、漉し布(テトロン布など)、ザル、ポリバケツ、ミョウバン、染める木綿布(ハンカチなど) 草木の染め基本工程・・・ほとんどの植物をこの基本工程で染める |
工 程 |
図、画像 |
詳細、コツ |
1
植物を洗う
1回目 放冷
↓
室温で20分間 ↓
すすぎ洗い ↓
布を入れて加熱→ 放冷 ↓
すすぎ洗い
室温で20分間
最後は水1リットルに すすぎ洗い↓
完成 |
常温 → 加熱 上下をよく動かす |
(1)タマネギの外皮の汚れを洗い落とし、ステンレスボール(ホーロー鍋、ガラス鍋)に入れ、浸りきるほどの水を入れ、沸騰して20分間煮出す
(1)染める布を水に浸す
染めた布を2,3回すすぎ洗い
(1)布の重さの30〜40%のミョウバンをぬるま湯に少しずつ溶かす
媒染剤の溜まりを洗い流す
普通は1回目の残液を使用する→濃く染めるには染め液を新しいものに替える
染めムラを少なくできる
濃い色にするには1〜8を繰り返す
染め重ねる場合は途中で中性洗剤を使わないほうがよい
風通しの良い場所で陰干し→空気酸化→堅牢度を高めるため蒸しをする場合もある 完成 |
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布漉し |
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2:6:加熱浸染 |
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4:8:室温媒染 |
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10:乾燥させて完成 |
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濃い色の染めや堅牢な染めを行うには、新たな液で染と媒染の工程を何度も繰り返すが、花びらの色素などには染色に不向きなものもあり、何度染めても良くないものもある。 最近、草木染め、ハーブ染めと称して5分間ほどの染めや媒染を1回(短時間)しか行わないテキストも多く出まわっています。こうした手抜きの染めは、染着が不充分で耐光堅牢度(たいこうけんろうど:光りに対して長持ちしない度)が低く草木染めとしては質の低いものです。自然と関わることや植物と親しむことは人間の都合や勝手な方法で手抜きをすることではないはずです。せっかくの植物の色素です。しっかりと布に染め付けてその輝きを楽しんで欲しいものです。 草木の染:基本用語(1) 媒染(ばいせん) 媒染剤と種類 媒染剤の使用量 |
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