能登草木の染研究室・通信Vol.2

2000年  5月 15日   発 行

新 谷 工 芸 ・  新 谷 幸 子

草木染教室受講生作品集1998〜

 


草木の染作品

穴水町諸橋公民館の「草木染教室」で学んでいる皆さんと「能登草木の染研究室」の作品です。1998年4月に開講された教室で、参加者はハンカチやノレン、スカーフ、テーブルセンター、タペストリー、パッチワークによるバッグ、小物等を染めています。

ヤシャブシの葉や実、ピラカンサの枝葉、タマネギの外皮、マリーゴールドの花、アカネの根、ソヨゴの葉、カリヤスの葉、イタドリの根、など能登で育つ草木を使って、作品によっては10回から20回の染と媒染(アルミ、銅、鉄の金属イオンで発色)の工程を繰り返し、絵柄を一枚一枚、手で絞り上げていきます。従来、草木染では多色の重ね染は難しいものとされていましたが、メンバーの地道な作業と工夫の積み重ねで、こうした作品を染め上げることができました。また、藍やインド藍も併用しローケツや絞りの複合技法の作品も創作しています。

まだまだ、未熟な部分もありますが、熱心に取り組んだ作品の数々をご覧になってください。

「山吹の頃」

90×150cm

川端美世子

「蔦の向こうに」

90×150cm

小杉幸子

 

 

 

 

 

 

 

 

「能登の海」

90×150cm

大家貞子

「椿咲く庭」

90×150cm

谷内俊枝

 

 

 

 

 

 

 

 

「月の夜に」

90×180cm

松井禧子

作品は全て木綿布

模様は手絞り(巻き上げ、縫い締め、帽子絞りなど)

アカネ、タマネギ、ピラカンサ、インド藍、マリーゴールド、ヤシャブシ、ビワ等を使用し、染めと媒染(酢酸アルミ、酢酸銅、木酢酸鉄液)を5回から20回繰り返して完成させたもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

能登草木の染研究室:講師作品 ▼

 

 

「秋色の布」

70×120cm

榎本玲子

「タペストリー」

25×50cm

新谷幸子

穴水町諸橋公民館「草木染教室」は毎週木曜日 pm2:00〜4:00まで

能登半島へ来ることがありましたら、一度お立ち寄りください。

受講生が精一杯作った作品です。プロ、アマに関わらず無断で使用、転用しないでください。


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