特集「能登に生きる」


 やすらぎの里、金蔵のロマン

(みおや)の心をたずねて、
金蔵の山に竜笛の音色こだます

 能登半島北東部の山あいにある輪島市金蔵(かなくら)は、とても不思議な集落だ。そして、とても魅力的な山里である。棚田と八〇数戸の家並みが軒を連ね、山に囲まれた盆地の情景は、今の日本にあって、なにか懐かしいものを感じさせてくれる。

 今、ここを拠点に、周囲の人々が 驚くほどの熱いドラマが進行している。「金蔵学校」という地域づくりの活動だ。

 「金蔵学校」が繰り広げる活動、それは静かな山里という印象とは程遠い、エネルギッシュな取り組みだ。

 


能登の各地に暮らす人々

エネルギッシュな活動もあれば、静かにコツコツと続けている日々の暮らしもある。過疎、僻地、失われていく生活。そうした能登に生きる人、グループを訪ねて各地に取材をした。

●金蔵学校(輪島市)
写真上:2002年8月15日金蔵の集落にある五ヶ寺に灯った「万燈会」

●五百年続いている松波飴(内浦町)
写真左:横井ヨシコ・千代吉さん親子が造り続けている飴は、能登の米の結晶だ

●大地から生み出す草木染め(穴水町)

●若い主婦たちの挑戦(富来町)

●月に二・七の市がたつ(珠洲市)

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