講習会レポート・2003年9月19日20日

大阪府と三重県からのお客様です。

講習内容は色々と迷った末、木綿布に絞りの重ね染めと色紙大のローケツ染めと折りたたみ絞りのハンカチになりました。

4名のうちお二人は2000年、2001年の講習会にも参加され、今回が3回目の講習の旅です。

前日は金沢で1泊し午後1時過ぎに到着。能登は前日までの寒さとは打って変わって少し汗ばむほどの1日です。

さっそく木綿布に染める模様を考えて1回目の絞りを行ないました。(完成は左下の写真)布が大きく絞りはけっこう大変なのです。

水に浸しておく間にローケツ染めのアイディアをまとめ模様をロー描き。(後で能登の手が染めました)

そして1回目の染めはゴバイシ。大きな布をムラの無い様に染めるのも手間を惜しんではいけないのです。ムラの原因は布に対して染め液が少ないことや、布のかき混ぜ方が足りないことが多いようです。

時々、染め液を高温にしてから布を入れる染め方をしているグループがあります。石川県内でもそうしたグループが何件かありましたが、これも染めムラになりやすいのです。低温から布を入れて沸騰してから20分間、常に布の上下切り替えします。

もちろんハンカチも丁寧に染めます。

というところで19日の講習は終了。能都町の民宿「フラット」さんでゆっくりとくつろいでいただきました。

二日目は9時から二回目の絞り。2色の重なり方に神経を配ります。

タマネギの液を染めて絞りを解いて完成!歓声が上がる瞬間です(^^;)

右の方はご自分で織られた松坂木綿を染めました。90cm×150cmの大作です。織りと染めを両方とも行なうのは、とても素晴らしいことですね。

皆さん、お疲れ様でした。講習後は能都町の縄文真脇温泉へ行かれてお風呂に入ったようです。
台風の行く方が気になりましたが進路は南の方になり一安心。ご無事でお帰りになったようでなによりでした。

レポート:能登の手


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